「Loser's Parade」

for さえない日々

「世界は言葉でできている」に出演する浜野謙太

世界は言葉でできている」という番組に、今週ハマケンが出演していた。
この「世界は言葉でできている」という番組、フジテレビ系列で放送している番組で、様々な偉人の名言を回答者が超えられるかどうかを競うバラエティー番組。毎回、芸人やアーティストなどが回答者として登場するこの番組に、なぜかハマケンが出演していたのだ。ちなみに彼のこの番組でのキャッチコピーは、

「踊るトロンボーン男」浜野謙太。
今回の他の出演者はバナナマン設楽小島慶子ピース又吉と、一定の層にはかなり豪華なメンバーが揃った回。

そして今回のテーマは「サッカー」。サッカーに関係する名言が続々と出題されるのですが、それに対して浜野さん、「サッカーが…全然知らないんですけど…なんか…他の回じゃダメなんですかね」と、この中では断トツに知名度が低いながらもいきなり不満そうに登場。
佐野アナウンサーが「設楽さんはハマケンさんと長い付き合いだと伺ってますが」と、今回の共演者、設楽に振ってみると「えーと…初めましてですね…」と、早速ボケて和ませる。「ちょっと不細工ですけど、メチャメチャカッコいいですから!その両極を持ってる人ですからね、音楽は…見た目はちょっとアレですけど…」と出演者はもちろん視聴者に対して“あ、この人はイジってもいい人なんだ”とわからせるように丁寧に説明、というか通訳。「おい!ちょっと!うるせーよ!」と果敢に失礼に、しかし“あ、結構仲がいいんだな”周囲にわからせるようなツッコミをする浜野。それにしても浜野さんがアウェイとなりがちな現場に、設楽さんのような有能な通訳がいて本当によかった。


さて、ここでは浜野さんの回答を振り返ってみましょう。1問目はこちら。

「     」を恥と思うな。
「     」を恥と思え。
ヨハン・クライフ

それに対する浜野さんの答えはこちら。

「孤独」を恥と思うな。
「単独」を恥と思え。

偉人の言葉は「美しく負けることを恥と思うな。ぶざまに勝つことを恥と思え。」でした。
途中、又吉とハマケンの衣装が似ているという話題になり設楽から「蝶ネクタイズ」というコンビ名を与えられる二人。「又吉さん超いいこと言ってると思うんすよねー」と、突然上から目線で発言する浜野さんに「浜野さんこそね、もっと評価されていいと思いますよ」と乗ってあげる又吉。…コンビ!

それにしても浜野さん、だいたい肘を付いてて行儀が悪いため、計算ではなくどんどんふてぶてしいキャラが定着していきます。
続いて2問目はこちら。

苦しくなったら、「     」。
澤穂希

それに対する浜野さんの答えはこちら。

苦しくなったら、「金勘定」。

これ終わったら金が入ってくるぞ!と思って奮い立たせようということを熱弁する浜野さん。「ゴロもいいですよ。『苦しくなったら金!勘!定!』って」。あまり共感が得られなかったところに設楽、「貧乏の家に掛けてありそうですね」とガヤ。
偉人の言葉は「苦しくなったら、私の背中を見て。」という、仲間に対してリーダーが絶対的な信頼を得ていないと、更には自信がないとなかなか言えない言葉であり、みんなが感動。それに対して佐野アナウンサーに「(在日ファンクでは)同じリーダーとして『私の背中を見て』と『金勘定』ってのは…」とゲスい考えを指摘すると「すいません…ごめんなさい!」と笑いながら謝る浜野さん。すかさず設楽が「ただね、やっぱいろいろな…ごめんなさい、フォロー出来なかったです」と被せる流れも楽しかった。


いつもハマケンが地上波のバラエティ番組というドアウェイに出演するときは固唾を飲んで見守ってしまうのですが、今回は理解者である設楽がいたおかげである程度安心して見ることができた。もう、今後バラエティー番組に出演する場合はバナナマンを通訳として一緒に出てほしい。そうでもしないと“ナチュラルボーン失礼”を発揮し続ける浜野さんが目の敵にされてしまうし、それを察知するとどんどん恐縮してしまうので更につまらなく見えてしまう。
うまく浜野さんをバラエティーの場に昇華させてくれるのは今のところある程度の関係性ができているバナナマン東京03くらいかもしれない。あとはマキタスポーツエレキコミックもそうか?まあ要するに、まだハマケン自身ではコントロールができていないからドキドキしてしまう。ま、ミュージシャンなんだからそんなの気にしなくてもいいとは思うのだけど、やけにフジテレビに好かれてますからね…。


それにしてもなぜこの番組、星野リーダーじゃなくてハマケンを呼んだのだろう。「言葉を操る」という意味では文筆家、作詞家としても活躍しているリーダーのほうがどう考えても適任じゃないのか。と、考えては見たものの、そういえばリーダーはこの番組のような「名言」っぽい言い回しをあまりしない。日常会話のような言い回しで世界を作り上げるリーダーよりも、哲学や小難しい考えが好きなハマケンのほうが適任…だったのかなあ。ハマケンさんはハマケンさんで文才があると思うのでいいのですが。「金勘定」の考えだって、彼の根底にある「泥臭い思い」が現れていて興味深かったです。
まあ、そういいつつ近いうちにリーダーもこの番組に出演しそうですが。ちなみにこの番組、チャンピオン大会的なことが開催されるそうですが、

共演しているわけではないけど、有吉と同じ枠に収まっているハマケンを見て、なんだかどんどんすごいことになってんなー、と思ってみたりして。


来週もハマケンは登場するので、この番組のテーマソング、The Flaming Lipsの「Race For The Prize」を貼って来週を期待して待っています。