「Loser's Parade」

for さえない日々

CRJ-tokyo presents SOUND SURFIN' vol.29@渋谷O-NEST

スカート目当てで見に行ったCRJのイベント。そういやほとんどが初めて見るインディーズバンドが出演するイベントって、とっても久しぶりに来た。
O-NESTという場所柄やイベントの特性もあり、来場者が結構身内多しでひとりで来た自分はロビーでの居場所に困るという、ライブあるある。これはあれだ、気乗りしない会社の飲み会に参加しているときの気持ちと少し似ている。決定的に違うのは、いやいや来ているわけではないこと。むしろ能動的。ただ、やっぱりセットチェンジの間だけがいつもどうしていいかわからない。関係者や友人が多いロビーに居場所はなく、物販を買うだけでもかなりの勇気がいるのです。

ju sei

少々遅れて入ったら、ステージはまるで宗教の儀式を行なっているかのような風景。ステージ中央では数人の女性がステージで同時に同じ音程の声を上げ、ステージ上手にはそれを指揮しつつギターや機械を操作する男性。そしてステージ下手に佇むのは、背中に羽を背負って独特な服装をしているショートカットの女性ボーカル。いったい何だ?と思いきや、次の曲では中央の女性はフロアに降りていく。…メンバーじゃないのか!というかお客さんだったの?それとも知り合い?最初から見ていなかったので謎のまま、MCもないまま不思議なライブは続く。
男女ユニットだということがここでようやく理解できた。しかし奏でられるのは展開もメロディも、声や歌詞も変幻自在で奇っ怪。なんだかイケないものを見てしまったような感覚に陥ったのだけど、とにかくインパクトがすごかった。「レイディー レイディー オレED」とか「排出される」とか、今でもトラウマのように頭の中で鳴り続ける。
映像でお見せしたいんだけど、YOUTUBEでは探せなかった。なので、どこかで偶然、事故のように巡りあってビックリしてみてください。あと、多分映像じゃいまいち伝わらないと思うし。

よしむらひらく

弾き語り。コード感が少し好みだった。今回のバラバラな対バンでは少々インパクトは欠けてしまったかも。普段はどうもバンドを率いて演奏しているようなので、今度はそっちのほうを見てみたい。

うみのて

出てきたメンバーの風貌はバラバラで、女性ドラムのピアニカ、おとなしそうな文系っぽい男性ベースに、70年代ルックスのギター、そして神経質そうな理系っぽいメガネギターボーカル。そしてライブが始まったら、暴力的な衝動が爆発していた。

あとから知りましたが、あのボーカルは太平洋不知火楽団でもあるのですね。不穏な歌詞を吐き、演奏中に客席に降りて「あなた何大学ですか!?*1」と聞いて回る。「ボクはやりたくないんですが、主催者にやってほしいって言われたんでやります」とニヤリと吐き捨てたあとに演奏した曲は、これまでの暴力的なものと違ったのが印象的だった。

スカート

素晴らしいライブバンドだった。以前「バンドもライブもあまり好きではない」みたいなことを澤部さんは言っていたような気がしたのですが、いまや澤部さん、ライブもバンドも非常に楽しんでいる印象でした…って、今日で見たの2回目ですが。
新曲も数々演奏されたのだけど、どれもが壮大でもなく、軽薄でもない、身近なポップソング。どうも、キーボードのcamera-stylo(カメラ=万年筆)佐藤さんが久々の復帰だったらしく、待望の!という編成だった模様。なんともラッキー。
途中、まるでメドレーのように曲間を開けず続けざまに演奏していくさまは、ライブバンド以外のなにものでもなかった。そして、音源で何度も聞いている「ストーリー」が生で聴けたこと、以前ライブで聞いて非常に印象的だった「セブンスター」という曲が今回も聴けたのが嬉しかった。「セブンスター」は今のところCOMITIA99で発売されたCD-Rにしか収録されていないようで、早く流通盤に収録されてほしい。
まさしくこの日のライブ映像が上がっていたので貼っておきます。これ、多分iPhoneだかで撮影してましたよね。

この日から発売された西村ツチカデザインのTシャツ購入。同デザインステッカー付き*2コードブックは物販では売ってなかったので通販で買うことにしました。
「スカートのTシャツ」という一見矛盾した言葉

NRQ

ギター+二胡コントラバス+ドラム(+サックス)というアコースティックインストバンド。ドラムにはハマケンと共にNewdayというバンドを組んでいる中尾勘二さん。

おそらく今回の出演者の中では格段にベテランの4人。その余裕が随所に垣間見えるライブで、見ていて楽しかった。


そう言えばスカート目当てでイルリメさんがライブを見に来ていました。ライブ後、ロビーでは澤部さんに対して「めっちゃかっこよかったー!あの下から弾くやつとか!」と興奮気味にしゃべっていたのが印象的でした。

*1:マイクを向けられた女性客3名は「成蹊大学」「青山学院」「ハーバードっ!」って答えてた。

*2:ただし、この日に納品が間に合わなかったようで、後日本人から直接郵送してくれました。