「Loser's Parade」

for さえない日々

LOVE LETTERS 2008 SPRING SPECIAL

幼馴染みのアンディとメリッサ。
自由奔放で感覚人間のメリッサ。真面目でいつも何かを書いているアンディ。
思春期を迎えて彼らは一番近い異性としてお互い十分相手を意識しはじめる。しかし、ついに決定的に結ばれるチャンスを迎えた夜、二人は友だち以上にはなれない自分たちを発見する。大学を出た二人はそれぞれ結婚し、まったく別の道を歩き始める。海軍を経て法曹界に入り上院議員まで登りつめるアンディ。アートの道に進んだものの行き詰まって精神的破綻をきたすメリッサ。久しぶりに再会した二人は別々に過ごした日々を取り戻すかのように、お互いを激しく求めあう。
しかし結ばれるには、それは余りにも遅すぎた。


LOVE LETTERS information

パルコ主催の「ラブ・レターズ」という朗読劇に出向いてきました。どうやら1990年から続いているシリーズで、毎回違う演者が読み上げていくそうで、かつては「上岡龍太郎×加賀まりこ」「渡辺正行×石井苗子」「貴水博之×磯野貴理子」「松尾スズキ×荻野目慶子」「谷中敦東京スカパラダイスオーケストラ)×広田レオナ」「今田耕司×奥貫薫」「上田晋也くりぃむしちゅー)×松田美由紀」「TAKA(La'cryma Christi) ×YU-KI(TRF)」…という、錚々たる、というか非常に節操のないキャスティングで演じられきたみたいです。そんななか、見てきたのはそう、「星野源×本谷有希子」という若手サブカル界期待の男女ペアです。このキャスティング、見たい人にとっては涎ものの組み合わせでしたね。その見たかった人の中のひとりなのですが。


「物音を立てないでください」という注意がなされるほど厳粛な雰囲気の中表れた二人は、スーツに書き髭、七三分け(星野)と、黒い上着とピンクがまぶしいタイツ(本谷)という出で立ち。舞台にはイスが二つ、二人の間の丸テーブルに水が置かれただけの至極シンプルなつくり。朗読だけで物語が進むって、どんな感じなのか全然わからなかったんですけど、いやはやなんとも引き込まれました。手紙のやり取りを永遠に聞かされるだけなので正直最初は眠くなりそうだったんですけど、物語が進行し、登場人物の年齢も進んでいくうちに事態も展開。最後にはやられました。いやぁ、ほんたにちゃんがスゴかった!最後など実際に涙を流していらっしゃいました。そして別れのシーンで、今までは本を読むためにずっと下を向いていたのに、その時ばかりは相手の星野リーダー(アンディ)に顔を向けて「ありがと、アンディ」。ものすごく印象に残りました。またこの登場人物と演者の二人の雰囲気が合ってたんです。純粋で真面目なアンディ(星野)と天真爛漫がゆえに破綻していくメリッサ(本谷)。これは確かに、他の人が演じるのを見てみたいわ今田耕司上田晋也が演じるアンディって!?磯野貴理子やYU-KI(TRF)が演じるメリッサって!?奇をてらったキャスティングを組みたくなるのも分かります。


あぁよかったなぁ、と思って会場を出ようとしていた時に、同じく客として見に来ていた永作博美を発見。ヤバいよあの人、恐ろしいくらいに綺麗だったよ。ありゃモテるわ。あれで30代後半かよ…。