「Loser's Parade」

for さえない日々

文化デリックプレゼンツ「POP寄席」

<文化デリック> の二人が各々、前月にシビレた映像× 2、出版物× 2、音楽× 2 を、バトル形式で、計12 テーマ分紹介するトークショウ。“コロンブスの卵” よろしく、価値観の座標軸をズラしてくれるポップ・カルチャーを探し求め続けてきた結果、いささかオツムがサイケデリックになった川勝&下井草が、最新のネタを“取って出し” ならぬ“入れて出し” で語りまくる。今、見るべき映画、聴くべき音楽、読むべき本がほぼリアルタイムでわかる立体コラムと言えるだろう。
毎回、様々なジャンルから素敵なゲストもブッキングして、専門分野についてのレクチャーもあり。

一度行ってみたかったのですよ、POP寄席。川勝正幸さんと下井草秀さんが送る、ライブトーク形式のコラム。過去には吉田豪さん、しまおまほさん、宇川直宏さん、近田春夫さん、更には星野リーダーなどがゲストとして登場しているトークショーで、結構偏差値は高め。今回のゲストは宇多丸さんということで、最近はもっぱら通勤中に「ウィークエンドシャッフル」のPodcastを愛聴している身としては「チャンス!」と思い、喜び勇んで会場に出向いたのです。会場は高円寺にある円盤。40人も入ればいっぱいという店舗は狭かった!
Dai-X.com
文化デリック のPOP寄席

第1部は川勝+下井草コンビ“文化デリック”による今月のおすすめ。自分が気になったのはこちら。

<映像>
純喫茶磯辺」⇒
「ノーマニフェストフォー上島」⇒
<書籍>
マーティ・フリードマン/いーじゃん! J-pop だから僕は日本にやって来た」⇒
「盗作の文学史」⇒
<音楽>
「Living Message/INO hidefumi
「REVELATION/Journey」
「an・an/豊川悦司朗読の官能小説」

上島竜兵のDVDはマッコイ斎藤監督。有吉が悪い顔!「純喫茶磯辺」は仲里依紗のおっぱいと麻生久美子のメイド姿目当てでちょっと見たくなった。マーティの本は表紙こそヒドいが、彼が日本人ではないからこその「誤訳の音楽評論」が面白そう。「盗作の文学史」は単なる興味として気になる。INO hidefumiって最近よく聞くけど、ずっとテクノとか打ち込みの人かと思ってた。フェンダーローズ演奏者なんですね。産業ロックの代名詞“ジャーニー”は、ここ最近ヴォーカルとして加入したメンバーが入る過程(YOUTUBEでジャーニーのコピーをしているのを見たメンバーがスカウト!フィリピン人!)がスゴく面白い。この話、もっと日本で広めたらいいのに。そしてトヨエツの官能小説朗読は大爆笑。あまりにもヒドすぎた。どっかでこれをサンプリングした曲がすでに出回っているに違いない!
さて、いよいよ第2部は宇多丸師匠による「アイドルソングの歌詞」についての考察。最近発売された『マブ論』を補う内容ということで、実は購入していなかったのでドキドキしていたが、それでも面白かった。いろいろ公にはできない裏話も聞けたし、師匠のトークを間近で聞けたし。とにかく今回はハロプロの栄枯衰退の中での曲が中心。実際に音楽も聞けるので分かりやすかった。最後らへんで駆け足で小西康陽中田ヤスタカについてを言及したものの時間切れ。今回は立ち見だったのでどっと疲れたが、もっと聞いていたかった。間を怖がってしまい、しゃべりで繋ごうとしてしまうのはラッパーの性か、はたまたラジオパーソナリティーの性か。とにかくつんくの才能って、すごいんですね!(無意識なところが)
ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008
宇多丸
4861914051


ちなみに客席には以前POP寄席にゲスト出演経験がある宮崎吐夢氏がいた。吐夢さん、本当に勉強熱心だねぇ。あと、円盤の田口店長おすすめの「泊」が激的にかっこよかったのでおもわずDVDを購入。戦前歌謡曲!戦後はまだ終わってなかった!