「Loser's Parade」

for さえない日々

ダイナマイト関西2008〜オープントーナメント大会〜ルミネtheよしもと予選(6)

いよいよ6月末から始まったダイナマイト関西の予選も終盤。今大会で東京開催分は終了。この予選観戦については6回の東京開催のうち、5回見に行っているというヘビーユーザーな自分にとって、これもまた夏フェスなわけです。さて、東京最終日ということで、「常連のあの人が出てないからここで出てくるか?」「まさかのサプライズ出場者が出てくるか?」などとそわそわしてしまいましたが、今回の出場者は木村館長いわく「最もキワモノ揃いのカード」だったのです。

ピースの又吉登場に歓喜。あとは…キンコメあたりかな?ハガキ職人黒沢の実力も気になるし…って感じで、まったん(又吉)が勝ち進んでくれることを祈っておりました。

<第1回戦>
○高橋−×キートン
○黒沢−×修士
○今野−×藤田
○又吉−×松口

紹介VTRで、なぜかタキシードの今野と、なぜか水着姿(ゴーグル含)のキートン。特にキートンは反則。意気込みを聞かれたときの高橋「昨年の夏はちょうど、痴漢で捕まりまして…*1」というコメントに、「うわ!言っちゃった!」という不穏な空気が包み込むと同時に「あ、それイジってOKなんだ」という安堵の空気が流れるという不思議な空間になりました。「私も変態と言われてきましたが、まさか本物の変態と対戦するとは…」とかぶせるキートン。余談ですけど、高橋(通称:パーケン)って、基本的に危ない目をしてますね。そりゃ痴漢もすr「やってません!」。さて、対戦のほうはパーケンのセンス爆発。『芸暦50年の大御所漫才コンビが突然の解散。なぜ?』に対して『ボケが本物になってきた』が好きです。というわけでなんなく勝利。
そして森三中での一番のキチガイ黒沢は、やっぱ狂気でした。初めてだという大喜利で、慣れていない感があったものの、とにかく出すスピードが速し。そしてたまに出るクリーンヒット。それにしてもなぜ黒沢はあんなにも人と眼を合わそうとしないのか。コメントも「早く帰って子供のご飯を作らないと…」「帰りに義理の母にお土産を…」などとつぶやくばかりだし。こわいよー。
キンコメボケ担当今野はキャラどおりのバカ回答ばかり。『火事場のくそ力でおっさんが何をした?』に対しての『なめたけの蓋を開けた』が好きでした。それにしてもトータルテンボスは期待はずれだったなぁ。最後なんて自爆だったし。
そして期待のまったん。『バイトの面接で58回落ちた理由』に対しての『バイトにしておくにはもったいない、勝新並みのオーラ』という先制攻撃に「さすが!!」と思ってしまいました。あと『記録を止めるのにも勇気がいるから』も好きだ。松口さんは、なんかあんま印象に残ってない。まったん、このまま勝ち進んでいってほしーなー、って思ってました。

<第2回戦>
○高橋−×HG
○黒沢−×安友
○今野−×大村
○又吉−×佐藤

パーケンvsHG。ここはとにかくパーケンが圧倒的で、1問目でKOの可能性すらあった。決してHGが悪かったわけではなかったけど、流れがそうなっていたとしか言いようがない。んで芸人予備予選から上がってきた安友氏はなんだかよくわからないが、確かにちょっとセンスはありそうだったけど、とにかく無我夢中に連打をする狂気の黒沢に敗北。今野は相変わらずバカ回答。『宇宙から帰ってきた人の最悪の思い出は?』に対して『メガネ忘れた』『宇宙人にもフラレタ』などなど。対して大村は藤田よりはよかったけど…って感じ。解説でもありましたが、追試を受けている不良(大村)と優等生(今野)の図。まったんは少々息切れ気味で当初の勢いは若干落ちるもののなんとか勝利。対戦相手グランジ佐藤はかなりのパワーヒッターで、独特。回答する際に「あ、はい、えー…」という枕詞が、なんだか不思議な世界に連れて行かれそうになった。

<準決勝>
○高橋−×黒沢
○今野−×又吉

『内緒で誕生会をしてくれたがバレバレ。なぜ?』⇒『リハーサルに呼ばれた』と先制点を入れたパーケンがそのままKO。まぁ、黒沢は片鱗こそ見せたもの、大喜利不慣れな点が目立った。でも「有名人固有名詞連発」には笑いました。「char」とか「森泉」とか「大林素子」などなど。一方今野vs又吉戦は白熱。これは完全にお題の得意不得意の差が出た印象。『タモさんがカンペに激怒。何が書いてあった?』に対して『みのもがんばってるよ!』『ゲスト髪切ってるよ!』というバカ回答が得意な今野がラッシュ。逆に『日本一ドラマティックなコンビニとは?』というストーリー性が重視されるお題については『夕暮れと五時のチャイムが交差する場所にある』『エロ本を読んでたら女店員がセキばらい、目が合うと「な、何でお前がこんな所に!」』『浪人風のサムライがレジで「おとっつあんはいるかい?」』などとラッシュ。結果サドンデスで『「流れるプール」「波の出るプール」に続いて開発されたが全く人気がないプールとは?』に対しての『石油(アラブプール)』(又吉)、『常温』(今野)という互角の回答に判定が長引くも、今野の勝利。ここに、決勝コンビ対決(しかも唯一の非吉本芸人同士!)が実現したのです。大阪では「モンスターエンジン対決」が実現し、とても盛り上がったという情報を聞いていたので非常にわくわくしたとともに、まったん敗北に若干残念な気分でした。


そして「裏で相方に『わかってるだろうな?』と言われました」という“ツッコミ”高橋と「でも、わかってると思うんです」という“ボケ”今野。『ホワイトハウスの中にある赤くて大きなボタン 押すとどうなる?』に対して『次の大統領がせり上がってくる』(高橋)、『地球のどこかで「ベコッ」という』(今野)などとそれぞれの特徴を遺憾なく発揮。結構いい感じに競っていたが、高橋の勝利。というわけで、決勝進出はキングオブコメディの高橋!

<決勝>
○高橋−×今野

いやー…なんか、よかったなーって感じ。今年に入ってから「めちゃイケ笑わず嫌い」出演と、去年の借りを返すかのように活躍して、しかも当の本人パーケンが勝利したというのが、なんかよかったなー。さて、残るは大阪予選1回のみ。まだ若竹さんも西田も出てないんですよね…。どうなることやら!?

*1:2007年夏、痴漢容疑で現行犯逮捕され芸能活動自粛するも、2007年末に不起訴処分になり芸能活動再開、という「珍しい体験」をしていたのです。ニュースにもなりました。