「Loser's Parade」

for さえない日々

ヨーロッパ企画第26回公演『あんなに優しかったゴーレム』@池袋あうるすぽっと

ゴーレムというのは魂が吹き込まれた土人形のことです。霊魂の類を信じない、という人は多いでしょうが、そんな人でも夜の病院はちょっと待ってくれよとなるでしょうし、お守りをハサミでちょんぎるのは苦しいでしょう。僕も書いてていやですもん。理系ですけど。同様に、古壁に3つシミがついていて、それが目と口に見えなくもないとき、それをハンマーで壊すのに一瞬の躊躇が生じたとしたら、そこにいるのがゴーレムなのでしょう。あんなに優しかったゴーレムがどうなるのかが今回の見どころですね!(上田誠

ヨーロッパ企画を見るのは前回に引き続き2回目。最近のヨーロッパ企画勢の勢いは地味にスゴい。ガンダムのCMに出てたり、ドラマに出てたり。関西では番組まで持ってるし。あと積極的にいろんなこと(楽しそうなこと)に取り組んでいるのが面白い。また、その拠点であるヨーロッパハウス(主催・上田氏の実家の工場)ってのも、なんだか「秘密基地」感を煽ります。要するに、楽しそう!ってことです。それがどんどん広まってきている成果が、今の活躍ぶりなのかもしれませんね。


というわけでゴーレムです。はい、ゴーレムがいました。というか出ずっぱりでした、ゴーレム。なんならペガサスも出てきました。こういうのを書くと、とってもファンタジーな、ドラクエやらハリーポッターやらな世界だと思うかもしれませんが、舞台は日本の田舎町です。あるテレビ制作スタッフがプロ野球選手のドキュメントを撮影しに田舎町に来て、思い出の地を巡りながらその選手が放った言葉「昔はゴーレムと一緒にキャッチボールしましてね…」。全員が「キチガイだ!」と思ったこの発言だったが、実はこの町全員がゴーレムの存在を信じており、というか当たり前のように話していて、撮影クルーは混乱してしまう…という感じの始まりです。
ヨーロッパ企画の芝居はまだ2本しか見てませんが、あれなんですね、最後まで突っ走る感じなんですね、さすがコメディって感じで。特に後半は怒涛の猛ラッシュ。なんだか時間がとっても短く感じられました。ヨーロッパ企画、なんか旗揚げ時期とか創成期あたりに同じく京都にいたっていうのもあってなんだか気になるんですよねー。今後もどんどん見に行きたい。あ、受付のお花がHTBとかどうでしょうとかナックスとか鈴井社長とかから来ていたのがなんだか面白かった。思わず写真撮ってしまった。