「Loser's Parade」

for さえない日々

K.K.P.#6『トライアンフ』@下北沢本多劇場

3人の役者と1人のマジシャン。彼らにしか出来ない奇跡のパフォーマンスが生まれました。KKPの最新作はなんとファンタジー。エンターテインメント・クリエイター小林賢太郎の新たなる挑戦です。コント×魔法。ようこそ、まだ誰も見たことがないContillusionの世界へ。
K.K.P.

この公演には二つの楽しみがありました。まずはもちろん生で小林賢太郎を見ることができるということ。そして、東京に来たら一度は行ってみたかった本多劇場に行けるということ。とりあえず生の賢太郎氏はエンターテイナーでしたし、本多劇場は後ろの方でも見やすい作りで、なんだか感慨深かったです。
冒頭の紹介分の通り、今回は演劇+マジックの融合というのがテーマでした。今までのKKP作品を一切見ていなかった上に、今回の公演の内容すら前情報を入れずに行ったので、そのことは観劇途中で気がつきました。「この出演者のYUSHIって誰なんだろー?安田ユーシが芸名変えたのかな?同じトゥインクルだし。」とか勝手に思ってたほどだったもので…。
というわけでまだまだ公演始まったばかりですので具体的な内容のお話は避けますが、正直に思ったのは、テレビのマジック=規模がでかい!、テーブルマジック=目の前でやってくれるから驚き!って感じなんですが、演劇にマジックが入っているというのは、なんだかとっても中途半端な印象を受けてしまったのです。「うわ!」っと驚けなかったというか。マジックと演劇って、ちょっと相性が悪いような気もするのですよ。それがマジックなんだか舞台演出なんだか判断ができなくなってしまうので。あとラーメンズやポツネンの世界を求めすぎたというのもあるのかも。全然予備知識がなかったからなのですが、かなり大衆演劇っぽいんですね、KKPって。他が舞台やコントの可能性を模索している感じなのが、こちらは王道を突き進んでいるというか。でもなー、そのせいだかは分かりませんが、同じネタや下りをしつこく繰り返すのが、なんかテンポが悪い感じもしてしまった。自分がせっかちだからか?
でもですね、所々で「おお!」と思うところ、単純に笑うところがちりばめられ、あっという間に時間は過ぎていきました。今度は本丸のラーメンズ、もしくはポツネンを見に行きたいものです。チケット争奪戦が激しすぎてアホみたいに取れないですが。