悪い芝居「嘘ツキ、号泣」＠新宿サンモールスタジオ

「あれ？演劇見るような人でしたっけ？」

一緒に観劇した大学の後輩が漏らした。確かに、元々自分は芝居を見るようなガラではなく、芝居を見るようになったのもつい最近だ。「何かを見に行く＝ライブハウス」が常で、それは今もほぼほぼ変わりはないけど、それでも選択肢に「演劇」と「お笑い」が最近は増えてきた。きっと周りの影響だと思う。一緒に行ってくれるような人が周りに増えたからだろう。
「悪い芝居」とは京都で2005年に結成された劇団で、その主催は自分の後輩だ。今回が初東京公演ということで、応援の意味を込めて見に行った。あまり観劇経験のない自分の感想だが、「あー、なんかパワフルで若いなー」という印象。冒頭はとにかく役者が叫びまくり、音楽が鳴り響き、みんなで踊りまくる。そのテンションについて行けるか心配だったけど、それも最初だけ。場面が急に変わり日常風景に。そこからはなんとなく波風が立ってきたかと思ったとたんに津波が発生。そして最後は台風一過、というような内容だった。油断していた。今回の物語の下地になっているのは明らかに「秋葉原無差別殺人事件」だろう。そうだそうだ、そういやこいつ、9月11日に芝居を打つようなやつだった。過去にそのチラシもらって「若いなー」って思った覚えがある。

結成から4年の悪い芝居。最近、主催の山崎はテレビ番組「侍チュート！」の構成チームに参加しており、他の役者陣も徐々に外部公演やドラマ出演をしているようだ。頑張ってほしーなー。また東京でやるだろうから、見に行きます。
⇒悪い芝居 Official Site