「Loser's Parade」

for さえない日々

第4回したまちコメディ映画祭in台東

先月、したまちコメディ映画祭に行ってきた。前々から興味があったので今回は参加してみたのですが、とにかく充実しまくり。今回参加したのは3つのプログラム。参加順にちょっと振り返ってみます。
第4回したまちコメディ映画祭in台東

9/18 13:30〜「映画秘宝まつり」

「映画秘宝」presents 映画秘宝まつり - 第4回したまちコメディ映画祭in台東
映画秘宝おすすめの映画を町山智浩さん、浅草キッドのトークショー付きで見れるこのイベント。すでに前売り券は完売していたので諦めていたのですが、直前になって前売り券が出ることを知り、早朝から並んで当日券ゲット。今回見た映画は「宇宙人ポール」。上映前には町山さんとキッドによる作品解説を兼ねたトークショー。キッドの2人は「MIB」風スーツ、町山さんは全身タイツで宇宙人コスプレで登場。
第4回したまちコメディ映画祭:「映画秘宝まつり」トークショー− CINEMA TOPICS ONLINE
町山さんが「オレも宇宙人を救出してくる!」と言ってアメリカのエリア51に侵入する動画が上映。全体的に茶番なのですが、ところどころで結構危ない橋を渡っているのがさすが町山さん。

トークショーにて数々の予備知識を入れた上での「宇宙人ポール」鑑賞。面白かった!予備知識を入れておいたお陰で映画にうとい自分でもすごく楽しめた!ただしこの映画、映画通であればあるほど面白い仕掛けがたくさんあるようで、場内は爆笑の連続。それについていけないのが少し悔しかったり。ちなみに今回は先行上映で、全国上映は12月。
http://www.paulthemovie.jp/

9/18 18:30〜「声優口演ライブinしたコメ2011」

声優口演ライブinしたコメ2011 - 第4回したまちコメディ映画祭in台東
羽佐間道夫野沢雅子高木渉山寺宏一という大御所、ベテラン声優による口演。サイレント映画に生でアテレコを行なう場を見られるもの。ハロルド・ロイドの『ロイドの巨人征服』には羽佐間道夫野沢雅子高木渉の3名。チャップリンの『犬の生活』は山寺さんお一人ですべてのキャラクターに声をあてる。
したコメニュース2011 - 第4回したまちコメディ映画祭in台東
とにかくお見事としか言いようがない。映画にうとい自分は当然のことながらサイレント映画を見るのは初めて*1。羽佐間さんのシルヴェスター・スタローンネタ、野沢さんの悟空ネタ、高木さんのガンダムXネタを随所に挟み込むのは卑怯!70代のお二人が現代言葉を使うのが面白い。そして山さんはもう、舌を巻くしかなかった。元々山寺さんのお姿をお見かけしたいという動機がこのイベントに出かけたきっかけ。あれはもう一つの「芸」だった。

9/19 14:30〜「エノケン×笠置シヅ子のブギフェス」

【リスペクトライブ】エノケン×笠置シヅ子のブギフェス - 第4回したまちコメディ映画祭in台東
初めて見たゴマアブラ、浅草ジンタを楽しみ、ポカスカジャンではさすがの大盛り上がり。大人計画作品でおなじみの伊藤ヨタロウさん率いるメトロファルスは「キレイ」の劇中歌『宇宙は見えるところまでしかない』を披露。レキシではシャカッチまで乱入したり、トリのEGO-WRAPPIN’ではキネマ倶楽部で行なっている形式でド派手にキメてて楽しかったのですが、やはり一番印象に残っているのは高田漣ブギウギバンド(高田漣+伊賀航+伊藤大地)でゲスト出演した細野晴臣。細野さんがはっぴいえんどの『しんしんしん』を歌ったこと。アレンジが非常にかっこいいし、なによりこの曲の最後の歌詞がね。「都市に積もる雪なんか 汚れて当たり前という そんな馬鹿な 誰が汚した」ですから。「いけねっ、放射能吸い込んじゃった」というジョークを飛ばしつつのこれにはしびれました。

最後はクロージングセレモニー。集合写真は映画祭総合プロデューサーのいとうせいこうさんが「ブログやTwitterにあげるなら写真撮影OK!」とおっしゃっていたのでちゃんとあげます。


余談ですが浅草公会堂では過去出演者のサインが。そこにあったSAKEROCKのサイン。昨年SAKEROCKは「クレイジーキャッツリスペクトライブ」の出演者でした。

*1:もしかしたら授業で見たことがあったかも。あんまり覚えてはいない。