「Loser's Parade」

for さえない日々

はえぎわ「I'm (w)here」@下北沢スズナリ

岸田國士戯曲賞受賞後初のはえぎわの新作、見てきました。
登場人物がすべて役者の名前(例:富川一人役の富川一人)で、冒頭にそれぞれの自己紹介から始まったのだけど、その最中から突然物語がスタート。物語が多数同時に進行し、それが交わったり交わらなかったりしつつ、それぞれの日常が進んでいく。そして最後に再度自己紹介シーンに戻って全体の物語は終了。
それぞれの日常は、ときには自分にひどく跳ね返ってくるものがあった。例えばある青年の仕事に対するポジショニングについて。「会社での自分のポジション」に時折悩んでいる自分にとって、とても耳が痛いことばかりだった。また長年付き合っているカップルのやりとりについても少々思い当たるフシがあったりなかったり。
「I'm (w)here」というタイトルが示すとおり、自分の居場所について考えさせられました。とは言っても笑えるシーンは随所にあった。前回も思ったけど、川上友里さんの存在感がスゴい。本人にとってはシリアスで悲しい場面なんだろうけど、笑ってしまう。
ザ・フルーツ
余談だけど、舞台が終わりふと後ろを向いたら松尾スズキさんが後ろにいらっしゃって驚いたのはいい思い出です。