「Loser's Parade」

for さえない日々

M-1 2007。ちょっと泣きました。

毎年毎年、決勝進出者を見るたびに「今年は面白くなさそうだな…」なんて思ってしまうのですが、結局は満足してしまう。それがM-1。今年はいろんな意味でよかった。
笑い飯は手法をいろいろとバリエーションを変えてきて進化しているけど、なんか2002年の勢いにはまだ達してなかった。むしろ敗北決定の時の西田が一番面白かった。ポイズンは結構好きなテンポですけど、やはりM-1規定の4分じゃ伝わりにくかったのかも。ザブングルもかなり検討しててよかったし、千鳥はもう卑怯だ。でも千鳥は最後の最後でトーンダウンしちゃったかも。トータルテンボスを見たときは「うわ、これはいった」と素直に思った。元より藤田の言葉のチョイスが好きだったけど、こっちは逆に最後の追い込みがすごかった。キングコング。悔しいけどやっぱこの2人面白いし安定感が抜群。このテンポを笑い飯がやってくれたら…と思ってしまった。ハリセンボンははるかが面白いことはもう周知の事実だけど、春菜のツッコミに不安を抱いていたものの、上手くなっててビックリした。ダイアンは期待していたのにな。それにしても東ではザブングルよりも知名度がないと表現されていたのに少々ビックリした。関西の笑い好きなら知らないものはいないだろうに。でも来年に期待。
敗者復活でサンドウィッチマンが勝ち上がってきた時には「うわ、これはガチだ」と思った。いろいろと敗者復活のレポートを読んでいたけど、サンドウィッチマンが頭抜けていたと記されていたから。ここで麒麟が来たらM-1を見放すと書いてあったものまであった。サンドウィッチマンの名前は去年のM-1のときから「彼らは面白い!」と評している記述を何度も目にしていた。でも同時に「でも売れないだろうな」という表記も見ていた。去年はスカパーで敗者復活も見ていたけど、確かに面白かった。でも「半勃起している」などの破壊的な言葉を随所に入れていたので、きっと決勝に出ていく気はなく、ライブを地場に活躍していこうとしているのだろうか、と思った。
でも違いましたね。ちゃんとテレビサイズになってましたね。サンドウィッチマンが1位通過した時点でいよいよ目が離せなくなった。そして見事にそのまま優勝しちゃった。あー、今回ちょっと泣いた。あまりにも劇的で泣いた。これで少なくとも敗者復活と決勝はガチであると証明されましたね。今後彼らはどうやって様々なテレビ番組に出演していってポジションを確立していくのかが楽しみです。南海キャンディーズが出てきたときもその不安があったんですけど、今やがっちりとポジションを固めていますからね。


それにしても…今回一番面白かったのは、観客席にいたピエール瀧だった。ちょ、瀧、何やってんだよ!あとは敗者復活の会場中継でいつも芸人魂を見せていた安田団長に代わり、今回は髭男爵のひぐち君がその後を引き継いでいたことでした。「もう・ええ・わ!」