「Loser's Parade」

for さえない日々

ショピン×グッドラックヘイワin近江八幡

深夜4時帰宅、朝10時出勤で仕事を無理やり終わらせ、急いで家に帰り支度をし、新幹線に飛び乗り、辿り着いたのは近江八幡。という感じで幕開けしたtengo*主催イベント「ショピン×グッドラックヘイワ」inサケデリックスペース酒游舘。なんといっても、この酒游舘という場所がとてもよかった。酒游舘の存在をなぜ関西在住時代に知らなかったのだろうか、と思えるほど。ライブイベントも定期的に開催され、ソウルフラワーユニオンのアコースティックバージョンが今度来るそうです。雰囲気としては福岡の百年蔵をもう少し小さくした感じで、京都の磔磔や拾得をもっと大きくした感じ。そういや入って右手側にでーん、と存在していた大きな樽に「どんと」というサインがあったんですが、あれは本物のどんとさんなのでしょうか。1999年の日付なのでまだご存命の頃ですよね。

ちなみに会場の外ではSAKEROCK周辺のデザインを担当されているYIMOさんがライブペインティング中。著作権料フリーが局地で話題の「ひこにゃん」をフィーチャーし、数メートルあるシートにイラストをがしがし描かれていた。よくよく見ると今日の出演者の落書きもありました。

始めはショピン。うとい音楽知識の中で例えると、ふちがみとふなとのテイストだった。基本的なスタイルはギター、ベース、唄で構成され、おとぎ話に出てくる音楽団のようだった。それ以外にいろんな生楽器で演奏しつつ、微妙にディレイやループ、逆回転を使って残響音を効果的に入れている。とても幻想的で牧歌的。このバンドを見た後は、雑貨屋に行って民族楽器を買いに行きたくなること間違いなしです。あと馨くん、バンジョーも弾けるのね。是非サケにも導入を。
そしてグッドラックヘイワは、音源も持っているため事前学習ができていましたが、今日はオールグランドピアノ使用の特別バージョン。これがもう、本当によかった。CDで一番好きな「ROLL SLICE」、net flyerで配信されていた曲(曲名分からず)は非常にかっこよかったし、唯一曲紹介のあった「宇宙の犬」はとてもドラマチック。そしてなんとラスト前にSAKEROCK初期の名曲「チャイニーズスケーター」を披露!サケのアレンジからはがらっと装いを変えテンポを早め、ピアノ全開の曲に。おまけに途中伊藤せんぱいの1分くらいにおよぶドラムソロまで入ってきて、かなりアガりました。ラストは「TIKOKU」で締めくくったんですが、CDでは気がつかなかったメロの良さにびっくりしました。グランドピアノ効果だったのかもしれませんが、ものすごいかっこよかった。そして伊藤せんぱいはドラムを叩きながらよくあそこまで口笛を操れるなぁ。
アンコールはグッドラックにショピンが加わり、カバー曲、ショピンの曲に加え、本日限りのオリジナル「風の谷のNow滋賀」(曲名自信ないけど、こんな感じの名前)を披露。まさにこのイベントのラストにふさわしい感じで締めくくりました。


このイベントの発端は、昨年、結成間もないショピングッドラックヘイワのイベントに出演したのをこのイベントの主催者が見、そのまま声をかけたところから始まったそうで、実にイベント開催まで半年以上の時間がかかっていたそうです。その意気込みも充分伝わるくらい、とてもいいイベントでした。今回の経緯などはこちらのブログも参照してください。また、このライブが酒蔵で開催されているということもあり、ドリンクで日本酒を注文すると、なんと飲み放題という太っ腹。思わず開演前、入り口付近でずーっと日本酒を飲んでしまいました。
会場を出ると、ライブペイントで描かれたYIMOさんのイラストが貼りだされていました。明かりがないので自動販売機の明かりを利用していたのに笑う。その後馨くんが登場し、「それでは、ライトアップ!」と叫ぶと、更にライトが点灯。でも…よくよく見てみるとそのライトは車のライトを利用していたのに気が付き、更に笑う。最後まで楽しませてくれました。ちなみにこの絵は彦根城築城400年祭のアートイベントで彦根のお寺の塀に飾られるそうです。


最後に。是非このメンバーを、今度は京都の拾得で見てみたい。あの雰囲気にはきっとぴったり合うと思うのですがどうなんでしょう、関西のイベンターの方々。座敷に座って、もしくはあの木製の丸テーブルに座って、つけものピラフとビールを片手に見たいのですが。


関係ないが、ニコニコ動画で密かにSAKEROCK「エイト・メロディーズ」の動画が人気なのがなんだか嬉しい。