「Loser's Parade」

for さえない日々

「11人もいる!」で毎回格言を歌う星野源

テレ朝の新ドラマ「11人もいる!」を見た。とにかく全体的にセリフや設定がヒド素晴らしくて笑わせていただきました。一番酷いと思ったのは神木隆之介がゲイバーで働くことになるという設定です。


初回ということで今回はどんなドラマであるか、どんな登場人物でどんな人格であるかをざっと紹介したような内容。だけどさすがの宮藤脚本で、すでにオモロ要素満載。こども店長こと加藤清史郎に向かって「もっと子役っぽく目を大きく見開いて!」って母親役の光浦靖子が言ってみたり、「おっぱい」連呼してたりエア揉みやったり。広末涼子の高級になりすぎない妖艶さと無邪気さがすごく魅力的だったり。とにかく世間的イメージを逆手に取った設定が多かった。なにせ世間的には二枚目俳優の分類である田辺誠一大人計画作品に絡むときに見せるちょっとオカしい演技と純粋ダメキャラで安心のクオリティ。


そしてその田辺くんとは舞台「七人の恋人」で共演し、神木隆之介とはドラマ「探偵学園Q」で共演し、光浦靖子とはイベント「共感百景」で共演、ちなみに相方の大久保佳代子とは自身のソロライブで共演し、広末涼子と同い年で松坂・ヒロスエ世代星野源は十八番である気弱だけど何をしでかすかわからないキャラでこちらも安心のクオリティ。そしてドラマの最後には歌まで。30秒くらいの曲だけど、この3連符の使い方はまごう事無き星野節。歌詞はその回のドラマ内容に沿ったものらしく、今後毎回歌詞違いバージョンが歌われる様子。宮藤作品では必ず歌うか演奏してますね、ドラマだけでなく舞台でも。舞台には曲提供してるし、「未来講師めぐる」でも曲提供&ギター弾いてたし、「タイガー&ドラゴン」では出囃子の笛吹いてたし、チョイ役の「マンハッタンラブストーリー」ですら少年レントゲンのベーシストだったし。


他のサブキャラも皆川猿時小松和重大人計画組がいるし、佐藤二朗緋田康人なんて濃い面々も出てきたし、2話以降には湘南乃風のリーダー・RED RICEや名取裕子が登場するらしい。8人の子どもは神木隆之介、加藤清史郎の他には大食漢キャラの娘がやけに目立ったけど、今後どんどん個性が明らかになっていくのだと思う。


初回を見るかぎりだと笑いの要素がふんだんにありつつも、最後は古き良きホームドラマ風オチに落ち着く様子。「大家族もの」を宮城出身の宮藤さんがこの時期に選んだっていうのも必然性があるでしょう。今後どうなっていくのか楽しみ。