「Loser's Parade」

for さえない日々

SAYONARAの季節は季節外れの雪が降る

SAKEROCKのラストアルバム「SAYONARA」が発売された日、東京は4月でお花見シーズンも過ぎた頃だというのに季節外れの雪が降りました。

SAYONARA
SAYONARASAKEROCK

カクバリズム 2015-04-07
asin:B00U3O6OWQ


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発売日前日、店頭到着日にアルバムを買いに行きました。フラゲ特有のワクワク感とは違う、とっても複雑な気分。



アルバムを聴いた率直な感想は、なんだかあっさりしてるなってことでした。10曲で約36分。「ホニャララ」も全部で約39分だったけど、なんかすごくあっさりと聴けた。なんでだろう。オリジナルメンバー集結で作られたラストアルバムということでこっちは完全に身構えていたのかもしれない。それを、するりとすり抜けるように、肩の力なんか抜けきって作られたように感じた。
なるほどなあって思って、改めて公開された『SAYONARA』のミュージックビデオを見返してみた。アルバムを聴く前に我慢できずについつい一度見てしまっていたのだけど、改めて見てみた。



するとどうだろう。アルバムを聴く前と聴いた後で、完全に違って見えた。そして、すっと「ああ、このアルバムで解散するんだな」ってようやく理解し始めることができた。このPVは、「SAYONARA」というアルバムを全部聞き終え、エンドロールとして見るものだった。
5人で演奏している姿。おそろいの白スーツ(初お披露目はフジロックで、「songs of instrumental」のジャケでもあるし、「SAKEROCKの季節」のジャケでもある)を着ているのだけど、星野リーダーの「歌」が始まってからみんなが別々の服になって…っていう構成が、お互い別々の道を歩んでいく姿がすごく表れていて、とっても切なくなった。特に、最後のハマケンのあの表情たるや。3分38秒に一瞬映るハマケンのあの、なんだかすべてを悟ったかのような表情に泣かされた。


アルバム全体の感想は、まだなんだかうまく書けない。いろんなところで聴いたり、いろんな時間に聴いて、もっと消化していきます。