「Loser's Parade」

for さえない日々

カクバリズムのぐうぜん@心斎橋BIG CAT 〜SAKEROCK

「3組中、一番ダラダラやっていくのでよろしくお願いします!」と宣言されたとおり、相変わらずのグダグダ具合だったSAKEROCK。『進化』、『老夫婦』とポンポンと演奏したかと思えば、星野+浜野による雑談ショーの始まり。このあとも演奏しては雑談するというペースの繰り返しで、なんか「あー、なんかサケのライブに来たって感じだなー」と久しぶりの感覚。サケを見るのは6月の「下北インディーズファンクラブ」以来なのですが、あのときは短縮されたライブだったので、実質4月の「げんざいのぐうぜん」以来。ということは自分にとって5ヶ月ぶりのダラダラ感。
『慰安旅行』、『モー』、『菌』とテンションアップの曲が続いたあと、「デトロイト・メタル・シティ」の根岸のようなマッシュルームカットにした田中名人が珍しくここでMC。その言葉とは…「もう弾きたくないって思った…『菌』で疲れちゃって…」。あの新しい透明のベース、ボディ重そうだもんなー。
さて、話題は今回のイベント名である「ぐうぜん」というキーワードについて。サケがイベント名やDVDのタイトルに起用している「ぐうぜん」というワードは、スチャダラパーの「偶然のアルバム」というタイトルから拝借している(遅まきながらこのときに気が付きました)。そもそもサケは偶然を大事にしており、例えばリハのときはテープを回しっぱなしにしていて、メンバー全員が別々のフレーズを奏でているときに一瞬だけ偶然「いい!」と思うものが生まれ、かつて「YUTA」では録音にそれをかぶせていたそうな。そんな偶然というワードを引き継ごうという意思を持ってこのワードを使用したとのこと。ということで、タイトルの由来にもなったスチャダラパーの3人が再度登場。
「星野くんに尊敬されているスチャダラパーです!」とBOSEが早速かましたところで、「底浅いよねー。でもそれでいい。」「星野くんからよくハマケンの愚痴を聞く。オレはANIの相談をしている」など、ハマケンいじり。それにしてもハマケンもANIも、話の腰を折りまくっていた。なんだか二人とも終始ふわふわしてるし。そんなダラダラに拍車がかかったところだったのですが、「SAKERAPで曲を作りたいって言ってたのに、それから2年経っちゃった。でも実は星野くんと二人で曲作りをしている(ハマケンには内緒で)。」というMCは聞き捨てなりませんでした。期待していいのでしょうか!?
そして待ってましたのSAKEROCKスチャダラパー=SAKERAPで『ついてる男』、そして永遠のアンセム『サマージャム』を披露!『ついてる男』では「ナイスヘッドだピクチャーマン!」のくだりでハマケンがANIをボコボコする茶番も再現!更に既発のDVDにも収録されている『生活』とのマッシュアップも最高にかっこいい!スペシャル感が半端ない!「これが完成形のような気がする!」というBOSEのMCも納得です。そして『サマージャム』はフックの部分で星野リーダーがトロンボーンのメロディに合わせたコーラスも!以前よりも進化している!「テキーラ!!」でのブレイクが最高に気持よかった!
スペシャル感溢れる共演を終えたところで「マリオ25周年を記念して…」と前置きして始まったのが『エイト・メロディーズ』。先程の熱気と興奮から一気に場面転換させるか如くのセットリスト。うわ!久しぶりに聴くなー!という静かな興奮とともに、ハマケン、ソロでミスるなよ(今日もちょいちょい音外してるから…)と願いつつ。そしてそのまま『今の私』へ。静かにクライマックスへ向かって行きました。
そしてラストに重大発表。「12/8にニューアルバムが出ます!タイトルは『MUDA』!!」今回のアルバム、純粋に4人だけで作成したのは初めてだったとのこと。ちなみにドラマや映画と役者業に忙しかった浜野さんの曲はほとんど入っていないそうです(ハマケン、申し訳なさそうに凹んでました)。更に「これでずっと更新してなかった公式サイトのMUDAコンテンツがやっと使える!ずっと「Coming soon!」になってて本当に無駄なコンテンツだった!」とも。別にこのコンテンツを利用したくて「MUDA」というタイトルを付けたわけではなさそうです。そして最後に最近のライブで披露されていた新曲を披露して本編終了。この曲、『KAGAYAKI』というタイトルになったんですね。


アンコールで再登場してからはハマケンの役者話で盛り上がる。ちなみにメンバーはほとんど見ていない(1話だけ偶然見た…などの意見)そうです。「『モテキ』ではリリーさんに『力が入りすぎ!』と言われるほどだった。一回、リリーさんの腕にしがみつく場面で力を入れすぎて爪で傷を作ってしまった。」「いろいろやってるのにカメラがこっちを向いてなかったり、カットになることが多々あった。」などなど。それに対して”先輩俳優”の星野リーダー「カットなんて日常茶飯事。『未来講師めぐる』のときなんて必死に演じたシーンを丸々カットされた。」「『去年ルノアールで』のときは撮影期間が4日だけだしずっと座ってるしコーヒーを120杯くらい飲んで辛かったけど、ANIさんとハマケンがいてすごく和んだ。」などなど。役者話を共有する二人。特殊なバンドだなー。
ようやくアンコール曲『生活』へ。お決まりの対決は、浜野さんへ伊藤名人が「役者で行くか、ミュージシャンで行くか悩んでるって(どこかの打ち上げで酔っ払って)言ってたので(ハマケン「嘘だよ嘘!調子乗っちゃっただけ!」)、その思いのたけをブツケて」と降るも、なんだか調子が悪いようで最終的にはカウントもできないくらいに。「ミュージシャン辞めたらバスの運転手になる!」「取り柄がない!取り柄がない!取り柄がない!」は面白かった。

SAKEROCK

どんどん記憶が曖昧になっていく中、ようやくまとめることができました。合計3時間半の長丁場!大阪で学生時代の友人と体感するSAKEROCKのイベントは、なんだかんだでやっぱり楽しかったし、久々に見たSAKEROCKに「やっぱこれだよ!」と熱く実感した次第です。さて、次回は京浜ロックフェスかな。あ、年明けにツアーやるって宣言してました。