「Loser's Parade」

for さえない日々

星野源「フィルム」のカップリング曲も気になる

えらく渋い感じのジャケットですねー。
フィルム(初回限定盤)(DVD付)
さてこのセカンドシングル「フィルム」。すでにラジオで解禁されたために聴いてみたのですが、なんともまあ、ハッピーな曲。この曲ではアコギではなくフルアコを使用しているのをイントロのフレーズにて確認。いつものバンドメンバーに加えて、管楽器も入ってきて、最後には手拍子が加わって幸福感が加速します。三拍子に変化するアウトローは余韻を持たせている感じ。

歌詞については、「髪の毛の匂いを嗅ぎ合って」とか「君の癖」など、今までの曲のようにフックとなるような印象的なフレーズや単語が特にない。しかし、「笑顔のようで いろいろあるなこの世は 綺麗な景色 どこまで本当か」と始まるこの歌は、未来を映画のごとく楽しく作り上げようという内容。アウトローが三拍子に変化するのは、まるで作り上げた映画を上映している時間という解釈もできる。Bメロの「電気じゃ闇は映せないよ 焼き付けるには嘘も連れて 目の前においでよ」「どうせなら嘘の話をしよう 苦い結末でも笑いながら作るものだろう」という詞が好きです。早くちゃんとCDの歌詞カードを手にとって読みたい。


そしてカップリングについてなのですが、収録曲を見て特筆すべきなのは「次は何に産まれましょうか」が収録されていることです。この曲、200枚程度限定で2005年に発表された自主制作盤の「ばかのうた」に収録されて以降、音源化はされていなかったもの。なにせ自主制作盤の「ばかのうた」が現在入手困難であるために存在を知っている人も少なく、ライブでごくたまに披露されていた程度でした。
これが「House version」にて、ここでいうハウスとは音楽ジャンルではなく自宅録音の意味なのですが、再収録されるのは嬉しい限り。その他にも「もしも」「乱視」「落下」と、今まで恐らく披露されて来なかった新曲が収録されるのも楽しみ。


さらに気になるのが、参加ミュージシャン。ツイッターではこんな情報が流れてきました。

「フィルム」では池ちゃんが、そしてカップリングの「もしも」「乱視」にはハマ・オカモト+神谷洵平というリズム隊が参加。赤い靴の神谷洵平は昨年春頃に東京の「VOICES」と大阪の「想う壺音泉」にてライブサポートしてましたが、ハマ・オカモトは初参加。なるほど、だから公式サイトのコーナーにハマ・オカモトも特別参戦してたのか*1


さて、音もジャケットも公開された今、次に待たれるのは…PVですね。今回は映画「キツツキと雨」の監督、沖田修一さんが担当。東京都練馬区の光が丘にて撮影されたという情報だけが入ってきています。どんなんだろ。

*1:ハマの絵はお父さんよりはマシだと思います