「Loser's Parade」

for さえない日々

Tribute to Haruomi Hosono

小学生のとき、電グル(というかまりん参加のカルトQ)経由で知ったYMO。大学時代に音楽に本格的に目覚め、いろいろ遡っていくときに出会ったはっぴいえんど。この二つのグループに細野さんが在籍していたという事実を知ったときはそれはもう驚いたものです。片や日本のテクノの元祖。片や日本語ロックの元祖(幸宏さんのサディスティックミカバンドもそうですけど)。その間にもソロでトロピカルに行ってみたり、歌謡曲をプロデュースしてみたり。こんなに触れ幅の大きい人も珍しいんじゃないかと思うくらいに懐の大きな細野さんですが、そんな作品群が一気に凝縮され、不思議と統一感を持ったトリビュートになっているんじゃないかと思います。そんな細野晴臣トリビュートですが、これ、タム君がイラスト描いてたんですね。CDを開いたときに描かれてある参加者全員の似顔絵にびっくりしました。特に小山田氏に。
んでもって中身なんですが、曲目が発表されたときからずっと気になっていたリトルクリーチャーズの「ハイスクール・ララバイ」が、元曲のノー天気具合と真逆の、なんともエロい感じが笑えました。そしてびっくりしたのが嶺川夫人+教授の「ナウシカ」。元曲を歌った方が、なんというか、あれだったので、ここでようやくメロの素晴らしさに気が付きました。□□□はなんだか面白いことになっているし、「世界で一番細野さんの唄を歌っている歌手」矢野さんは完全に矢野さんの世界だったし、ヴァンダイクパークスはなんちゅうか壮大でした。そしてサケロックオールスターズ寺尾紗穂の「日本の人」は、HISの二人のエキセントリック具合とは違い、星野リーダーの泥臭い声と寺尾さんの母なる大地のような声と、ASA-CHNAGのスティールパンが非常に牧歌的なことになっています。
まぁ、なんというか、こんだけ気になる曲を挙げてはみましたが、参加陣が凄いのでだいたいが面白いことになってます。トリビュートとはいえ過去の作品群であるはずなのに、未来へと繋がっている印象を受けました。CIRCLE'07がすごい楽しみなのです。


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参加アーティストのコメント

そういや、これ第2弾もすでに制作中らしいけど、これを越える参加アーティストって誰かいるんだろうか?すでに出つくした感もあるような、まだまだいるような。