「Loser's Parade」

for さえない日々

モーモールルギャバン『ノグチ IN BLACK tour 2010』@渋谷club asia

前回のワンマンのキャパは150人。それが1週間かけて完売。そして今回は350人のハコ。それが即日完売。更に追加公演を行うもその日も即日完売。着実に人気バンドに成長しているモーモールルギャバンのワンマンに行ってきました。もう、とにかく楽しかったー!
売り切れになった今日のライブ、当然フロアはパンパンでステージがほとんど見えないような状態。興奮しきったフロアの前に現れたメンバー3名。「足臭い〜」「スメルズライクスルメ」という歌詞の曲(新曲)をいきなり披露したのだけど、ゲイリーが…あれ?なんか風貌が変わってないか?と、よくよく見ると眉毛がない!「眉毛剃りました!」と誇らしげに宣言するその姿は奇妙さに拍車がかかってました。
2曲目『カミノケヌケタ』を終えると「一日置きに水泳と長距離ランニングをして体力つくりをしてきたけど…もうバテてます!」と全力具合を物語るMC。そして『POP!烏龍ハイ』で一気にヒートアップ。観客のほとんどが「ハイ!」と曲に合わせてコールするのは圧巻でした。ユコのボーカル『コンタクト』、インスト曲『細胞9』を挟んでキラー曲『ユキちゃんの遺伝子』!テンポ速っ!音源のテンポの1.3倍くらいのテンションで爆発。そして『琵琶湖とメガネと君』の「死にーたいー」コーラスを観客がみんなで歌っているのがなんかすごかった。
『悲しみは地下鉄で』、『俺、風呂入るトゥナイト』と割と静かめな曲が続いた後、『君のスカートをめくりたい』、『ユキちゃん』と…って、ここまで書いて改めて思ったのだが、タイトルが個性的すぎますね。あと全体的に「死にたい」言い過ぎ。『野口、久津川で爆死』では途中に一人コントらしきものが入るのだが、久々に演奏したために「どうやって〆たらいいのかわからなくなった!」と宣言したり、頭でユコが入りそびれてしまった『裸族』など、ドタバタではあるのだけど、それすらもひとつの演出となるくらいの盛り上がり。
「バンド結成のきっかけとなった曲です!」と宣言した『パンティー泥棒の唄』、そして最後に『サイケな恋人』でパンティーコール。そして本編が終了し、アンコールで「安田美沙子さんに捧げます!」と『美沙子に捧げるラブソング』を演奏してワンマンライブ終了。ここまで、本当にあっという間でした。


モーモールルギャバンを初めて知ったとき、かつてアナログフィッシュを知った時と同じ衝撃がありました。「なんだこの奇妙なポップさは!」と。ギターレスバンドでドラムボーカル。女性キーボードはルックスとは正反対の攻撃的な演奏でギターソロのようなフレーズや音色を放ち、ベースもかなりうねる。なんだかとても不思議な魅力があるのです。気になってしまってしょうがありません。