「Loser's Parade」

for さえない日々

星野源がキャズムを超える日

キャズムを超える」
― IT業界でよく使用される言葉。端的に言えば、特定の人たちだけに知られていたものが一般的な人たちに認知されること。「キャズム」というのは“深い谷”という意味で、特定の人と一般的な人の間には深い谷、もしくは溝があって、それを越えなければブレイクしたと言えないという意味。
ちなみにこの言葉、ITに詳しい方が先天的に多いTwitterをやり始めて初めて知りました。よく津田大介さんが「Twitterはキャズムを越えたのか?」という使用をしていました。

昨夜の「新堂本兄弟」に、星野源が出演しました。そして、「ばかのうた」を唄いました。そんな映像をいろんな感情が入り乱れたまま見入っておりました。どんな感情の起伏があったのかと言いますと…
夏帆がゲストの今回。いろいろとトークがあった上で「堂本ベストヒットたかみー」のコーナーに突入。そこで「夏帆が選ぶずっと聴き続けたい名盤5選」として挙げられたのが、
Judee Sillなんて誰に教わったんですか

「正直…ここに挙げられた人は全然知りません」「音楽を追求されているというイメージ…」と、MCを壮大に置いてけぼりにするこのチョイス。趣味のベクトルが分かりやすいチョイス。そしてボンクラ男子に希望を与えるチョイス。


そしてたかみーから「今日は星野さんを招いています」と聞くと、
この表情が天然だったら稀少価値。計算だったらもう誰も信じない。
この表情。夏帆さん、もしや源ギャルなのですか?


でもあのサックスは自己主張が過ぎると思うよ
「それでは登場していただきましょう!」という呼び込みの際に「未来講師めぐる」共演者の武田真治が嬉しそうに拍手してた。いい人!


そして…
それにしてもこの虎と音符のカーディガンはおしゃれなのか?
いよいよ登場!ここからは「大丈夫か!?」と勝手な老婆心がぐるぐると巡っていました。


SAKEROCKの紹介もバッチリされました。
このハマケン、50歳くらいの大御所に見えるね
まさかハマケンが「堂本兄弟」でドアップになる日が来るだなんて!でもなぜアー写が「Life Cycle」リリース時のヤツ?これじゃ余計に混乱させてしまう!*1


「未来講師めぐる」での野波麻帆は最高にエロかった
『「未来講師めぐる」では深田恭子さんや武田真治さんとも共演し…』というくだりで隣のブラザートムに「え、そうなの!?」聞かれた深キョン
ちょっと背後霊っぽい
「そうそう」と指を差す。指を差される星野リーダー。そういえば深キョンがドラマ撮影中に発した「ホニャララ」という単語をリーダーがいたく気に入って、SAKEROCKのアルバムタイトルは「ホニャララ」になったという逸話がありますね。


ワイプの人の目が死んでるように見えるのはオレだけか
PVでファミ通WAVEのOZMAの格好をしているシーンまで放送され、いよいよOZMA氏、「堂本兄弟」デビュー。なんかもう、いろいろすごいな。


なんでしょう、この違和感。いつもの見慣れた映像に突然身近なものがノイズ的に混じりこんだこのソワソワ感。ちなみに夏帆SAKEROCKもちゃんと認識されていて、「決して万人に知られているバンドではないのに…」とリーダーは恐縮していました。
しかし、どうにも「場違い」感を自ら放出しているリーダーの姿は、
HALCAの顔はいったいどうした
不良に絡まれた人みたいに縮こまっていました。
YUCALIのこの顔いいな
もうやめて!星野のライフポイントはゼロよ!

とにかく終始「居心地悪そう」にしている星野リーダーがそこには映ってました。


そして、ついに『ばかのうた』演奏シーンへと突入する。
中学生時代に腰まで髪を伸ばしていた人
KinKi Kids高見沢俊彦武田真治浅倉大介屋敷豪太土屋公平吉田建を従えて『ばかのうた』を演奏する星野源
大地くんの代わりがMUTE BEATでプラスチックスの人…!
ダイスケ的にもオールオッケー!
一拍ごとにコードが変わる難曲にキンキのお二人が苦戦してましたね
「うんこ」ってアダ名を付けられてた人
…なんだこれ!なんだこれ!もうこの図がおかしくておかしくて笑ってしまいました。おいおい!浅倉大介が野村(卓史)さんのフレーズ弾いてるよ!とか。
サブカル界のプリンス星野源メインカルチャー界の(文字通り)アイドルKinKi Kidsを従えて歌うこの姿は、「サブがメインに牙を剥いた」瞬間だったのかもしれません。いや、決して自身にはその意識はないはずなのだけど、なんだかこの姿が爽快だった。
しかし、「牙を剥いた」瞬間というのは、イコール「サブがメインに変化した」瞬間という見方もできるかもしれません。実際、放送後には「星野源 堂本兄弟」で検索してこのブログにやってきた人は多かった。だいたい、こんな番組に出演しちゃうってことは、多くの人に「星野源」という名前が知られたということ。今までは「ゲゲゲの貴司」だったり「めぐるのエロビデオ」だったりしたわけで、ここで初めて「星野源」という人自体を知るきっかけになったのだと思う。そしてこうした番組に出演できるのもメジャーデビューしたからこそ。
別に「売れちゃって寂しい」とかそういうことを言いたいんじゃなくて、なんとなく、
「存じあげないです」と発言した後にその人のバックで演奏する心境ってのは一体どうなんだろう
この画がいろいろ象徴してるっぽくて印象的だなーと思っただけです。果たして今後、星野源キャズムを越える日が来るのでしょうか。


そんな星野源の初シングル「くだらないの中に」は、3月2日リリース。これがきっかけでキャズムを超えちゃったりして。

*1:まあ、どのアー写見せても混乱させそうですが